第151定例活動報告
「東の森(1月19日第3日曜日)」
全体報告<大日向>
神様に安全祈願「山始」18名が集まった。
寒い日が続いており常連組でも体調不良者が多くなっている。先ずは健康であること 健康であってこそ山遊びも楽しめる 高齢者?にとっては骨身にしみて思うことである。
ベテラン宮司(?)によって今年の安全祈願をしたのち有志で山の巡回、残り組はいつも通りの作業となった。新しくできた作業道を登るが正月明けのなまった体には厳しい。いつも思うことであるがどのレベルの体力に合わせていくかが難しいし、音頭を取る人はそれなりの体力が必要だと痛感する。
冬山は静かに眠りについているが日陰と日向の温度差が大きい 尾根筋で風を避けながら熱いコ―ヒーと大福を戴き、そしてスカイツリー・新宿高層群が見える日向でも一休みである。手入れがされた森は日が差し込んで明るいが、まだまだの所もあるなとの感じで巡回が終了した。
午後も高木伐採・整理、竹林での線引・これ以上人工林に侵入させないとの決意表明、柚子剪定、薪割り等各自各様。
初参加者が茶の葉での草笛(?)を披露してくれ、その伸びやかな音色に全員が魅了された。いろんな人がいるのが面白い!
新装なった自治会長宅でお披露目も兼ねて小宴会となった。こだわりの薪ストーブが赤々と部屋を温める中で、自家製こんにゃく・米粉ビザ・柚子ずくしの料理等、珍しいものばかりを戴き山始の終わりとなった。
T師匠が我らのために
作ってきてくれた
お神酒で乾杯
初参加感想<鎌内>
初めて参加させていただいた鎌内と申します。よろしくお願いします。
昨年末、武蔵野市の「お父さんお帰りなさいパーティ」で偶然辻田さんと出会い、ぼんぼり山の会とゆずのことを知りました。丁度、フランスでパティシエの修業をして、日本でビジネスをしたいと帰国していた娘夫婦が、何か良いテーマをと思案していた折でした。いまフランスでは、日本食とゆずが大変な人気なのだそうです。娘はゆずをテーマにしたデザートで、パティシエ・コンペのパリ大会で優勝しているので何か感じるものあったのでしょう。我が家では、ゆずをきっかけに新たなドラマが始まろうとしています。
ゆずの縁でお出会いできたぼんぼり山の会のみなさん、どうぞ末永いお付き合いをお願いします。この機会に、ゆず博士を目指して頑張りたいと思います。
また作業の合間に、山に向かって思う存分草笛を吹くのが楽しみです。
活動報告<草野>
新春初山歩き
今年の活動は、山の神に一年の安全祈願神事の後、心も新たに小学生のHを含む10名がぼんぼり活動地域を一周することから始まった。基地から歩道は途中から幻の歩道となり、昨年、後半から間伐を再開したスギ林の中をほぼ直登、尾根にとりついた頃、コーヒーの出前が追いついた。温かいサービスがありがたい。さすがに気温が低く、尾根に立つと吹き上げてくる風が冷たくブルブルと来る。その後尾根を上り下りしてこれまで間伐・除伐をやったところをあれこれ言いながら一周。
幼根この時期のぼんぼりは、歩道に広葉樹の葉が落ちてたくさん積り、歩くたびカサカサと心地よい音がする。少し歩くと寒さも気にならない。この時期、山の風景は寂しいように感じるが実は見るものは沢山ある。例えば、落ち葉を除けて少し地面を掘って見ると、カシやミズナラの実が幼根をしっかりと土の中に入れて水分を取っているのが見られる(写真)。秋に落ちた堅果はこの幼根が出ていなと、乾燥して発芽出来ないで腐れる。
幼根上から積もった落ち葉がまるで布団のようにくるんで落葉になっても、なお守るようにして乾燥を防ぎ芽を出す手助けをしている。この役目があるから落葉広葉樹は実が落ちてから沢山の葉を落とす。そして、この落ち葉は土壌動物や微生物に分解され森林土壌となって母である樹木の養分となる。これだけの沢山の落葉や落枝がいつの間にかなくなり森中がきれいなのは森林には自己浄化作用・自己施肥機能があるからである。
森では片足の下に1000頭ものトビムシなどの土壌動物がいると言われている。寒い冬でも落ち葉の下では沢山の生き物の営みが密かにそしてダイナミックにおこなわれている。この行為でふかふかで多孔の団粒構造をもち降った雨を地中に浸透させてゆっくり川に流す水源涵養機能を支える森林土壌になる。きっとドングリだけでなく沢山の実が落ち葉の下で休眠して、光が差す条件になり自分たちが成長する時期を待っているだろう。
また、この時期は、樹木の特に広葉樹の樹肌と枝ぶりがよくわかるのもうれしい。例えば、ホオノキ、空に突き出した枝の先はツンツンと独特の樹形である。そして、その先の大きな冬芽まで確認できる。アオキが緑の実をつけ、そろそろ赤くなっているのもある。椿も蕾が膨らんでいる。この季節がなければ春はやってこない。季節は巡って、同時に森の物質も巡っているのである。
今回は、備品で買っていただいた双眼鏡を持参。樹木観察がやりやすくなった。
残念ながら麓の温泉を見ても何も見えない…。 (編集…!!)
活動報告<佐伯>
柞(ははそ)の森
賄いのお手伝いを終えて、柞の森に到着したのは1時間後で、すでにT師匠がマーキングしてあるコナラの木を切り倒し玉切りしようとしているところでした。
見てごらん…と言われて丸太の断面をみると、なんと断面から水がしたたり落ちているではありませんか!?水分の少ないこの冬の時期こそが間伐の旬だというのに、ポタポタなんてもんじゃない、ジャージャー水分が出ています。それもこの木だけ。一体どういうことなんんでしょうね?
後で現場にいた森林インストラクターのメンバーも不思議そうに首をかしげていました。その木は次回か、とにかく水分がある程度抜けるのを待つことにして、次のコナラにとりかかることにしました。
高さ20m程、直径35cm~、私のチェンソーではバーが足りませんでしたが、切ってみろというので、両方から攻めていきました。落葉樹は繊維が細かいし、固いからいくらチェーンソーとてそうやすやすと進んではくれぬもの…。なんとか切ったのですが、ようやく木が音をたてて傾いた、と思ったら止まってしまった。
人の目線だと柞の森は大分スッカスッカになっているように見えても、落葉樹の枝は上のほうで魔女の手のように不気味に伸びているので、先の方にあるコナラの枝が上の方でひっかかってしまってました。そこで追い口を片方から様子を見ながら外していくのですが、一向に傾きもしない。にっちもさっちもいかなくなり、自ら師匠にしりぬぐいをお願いして師匠がどうするか見ていた。
まず追い口を切りきって、木はどすんと落ちたはいいけど、ほぼ垂直に立ってしまってその後は少しずつ下から切っていった。見てるだけでも結構怖くて逃げ腰だったけど、最後には下に傾いて落ちて行ってくれた。やっと人安心。
昼食後はこの木の玉切りと枝処理でこの日を作業は終わった。
高くてかないません
会長がお手伝いに
小4もお手伝いに